ちょっとナポリ縛りみたいになってしまったので、ここで「ことば寄り」に軌道修正したいと思います。
LがIになる
イタリア語、英語、スペイン語の一部の単語を比べてみると、スペルに規則性がある。そのひとつは、英語やスペイン語でFやPに続くLが、イタリア語ではIになることが多いということだ。
この規則性には前々から気づいていたが、最近、ある単語について「なるほど~!!」と思うことがあった。
実験は大失敗
その単語はfiasco。英語はflaskで、理科の実験で使うフラスコのことだ。イタリア語では主として、キャンティワインなどを入れるワインボトルのことを意味するらしい。
そしてこの単語にはもうひとつ、「大失敗」という意味もある。実は、このfiascoという単語は英語にもあり、同じ「大失敗」という意味で使われている。つまり、イタリア語ではひとつの単語が、英語では2つの単語になっているというわけだ。
なぜ、フラスコが大失敗になるのか?
調べてみたところ、ふたつの説を見つけた。ひとつは、作曲家のロッシーニにまつわるもの。講演がうまくいかなかったとき、このワインボトルの絵を描いたハガキを母親に送ったという説。もうひとつは、賭けに負けた人が、ボトルの酒を飲み干す罰を受けたというもの。後者のほうが語源としてはそれらしく思える。
なお、先の表だが、一部のスペイン語は若干不規則になっている。LがRになったり、FLがLLになったり。これはこれで何らかの規則性がありそうなので、ちょっと調べてみたいと思っている。(スペイン語なるほどメモ?)
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