小学校低学年のころは、「きょーつけ」だと思っていた。両手を脇につけ、背筋を伸ばすことだと何となく考えていた。「背伸び」とか「でんぐり返し」と同じ、単なる体の姿勢を表す言葉ととらえていたのだ。
高学年になると、「きょーつけ」ではなく、「気をつけ」だということに気づいたが、「気をつける」と結びつくことはなかった。
高学年になると、「きょーつけ」ではなく、「気をつけ」だということに気づいたが、「気をつける」と結びつくことはなかった。
「気をつけ」の意味を知らなかったことに気づいたのは、週に一度通っているイタリア語レッスンの時であった。
その時のレッスンで見ていたイタリア映画に軍隊のシーンがあり、「Attenti!」(アッテンティ)と言っていたのだ。(要は英語のAttention)そして軍隊がとっていたポーズは、まさに私の記憶にある「きょーつけ」だった。その時初めて、「きょーつけ」が「気をつけろ」であることに気づいたのだった。
もとは軍隊用語?
「気をつけ」の意味は、すなわち「気をつけろ」ということ。ウェブ検索したところ、「明治時代、軍隊に西洋式訓練を取り入れたときに、翻訳された」という説明があった。英語で言えば、「Attention」である。
だから、「気をつけ」と言われたら、周りを警戒して緊張することを要求されていたのだ。今考えると、「気をつけ」で緊張していたのは、体だけで、気持ちは何の警戒もしていなかったようで・・・
だから、「気をつけ」と言われたら、周りを警戒して緊張することを要求されていたのだ。今考えると、「気をつけ」で緊張していたのは、体だけで、気持ちは何の警戒もしていなかったようで・・・
アハ体験
何十年もたってから、小学校の時からの勘違いに気づくというのは、なかなか感慨深い。実はこういう時、脳には快感が走る。「アハ体験」みたいなのものだ。他にも勘違いしていたり、知らなかったりすることがまだまだあるだろう。そんな言葉にまた出会うのが楽しみだ。
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