2018年2月12日月曜日

イタリア語なるほどメモ5 「ナポリタン」



ナポリタンはナポリ風ではない?!



スパゲッティナポリタンは根強い人気がある。知っている人も多いだろうが、ナポリタンというのは、イタリア料理ではない。日本独自の麺料理だ。パスタ専門店やイタリア料理の店でも、ナポリタンのメニューがあるところはほとんどないだろう。


まず、ナポリタン、という言葉自体がイタリア語とは異なっている。「ナポリの、ナポリ風の、ナポリ人(の)」という単語は、Napoletanoナポレターノ)だ。私自身、ナポリタン、という音に慣れてしまっているので、ついついナポリターノと言いたくなるが。

さらにNapolitan英語ですらない!!正しくは、Neapolitan(ニアポリタン)。発音もナポリタンではなかったのだ!そして、アメリカでNeapolitanは、アイスクリームのことを指すのだそうだ。

ナポリタンの起源を調べてみた。横浜のホテルグランドで始まったとのこと。当時の料理長がナポリにちなんで名付けたようだ。ウィキペディアのノートページでは諸説が書き込まれており、激論が繰り広げられている。ページの頭には、「ここは記事の主題に関する公開討論の場ではありません」の注意書きが・・・( ̄;)


本当のナポリタン(ナポレターノ)とは?


ナポリの料理でナポレターノと名のつくものがある。それはピザだ。というか、ピザも正しくはpizza、発音はピッツァとなる。英語も発音はピッツァとなるようで、ピザという音は完全に日本製らしい。

で、ピッツァナポレターナ*だが、本場ナポリからやってきたシェフの店でいただいたことがある。写真はこちら。外はかりっと、中はふわふわ・もちもち。生地の中身は(たぶん)リコッタチーズ。とてもシンプルだけど、ボリュームのあるピザです。



*ピッツァが女性名詞なので、ナポレターノではなく、ナポレターナとなります。ミスタイプではないので、念のため。


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