イタリア語を習い始めたのはずいぶん前のことだが、単語を覚え始めてみると、意外に知っている単語が多いことに気づいた。
典型的な例が音楽用語である。
アレグロアンダンテとか、ダルセーニョとか、小学校の頃はかけ声や呪文と大差ないものだった。それが、イタリア語としての意味が分かってみると、なかなか興味深い。
allegro(アレグロ)は「楽しい」という意味、andante(アンダンテ)は、andare(行く、歩く)の現在進行形で、「歩くように」。意味が分かってみると、アレグロアンダンテと聞けば、少女がスキップをしているようなイメージがわく。
dal segno(ダルセーニョ)は、「segno(セーニョ=印)のところから」ということ。
segnoは英語では、sign(サイン)。segnoが語源と考えれば、なぜ、英語のサインに読みもしないgがついているのかが納得できる。
フォースとともにあれ
音楽の授業では、フォルテとかメゾフォルテというのも、よく出てきた。「強く」という意味はさすがに覚えていた。forte(フォルテ)は形容詞、その名詞形はforza(フォルツァ)で、まさに英語のforceである。フォースとともにあれ、のあのフォース。そう思ってみると、派生形のenforceや、workforceなども、力を込めるイメージが浮かぶ。
あっ、「メゾ」というのは、イタリア語では、mezzo。発音はメゾではなく、「メッゾ」ですね。
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