パスタの種類
パスタの種類、いくつ言えますか?
まず思い浮かぶのは、スパゲッティ、マカロニ。
ちょっとがんばって、ペンネ、フェットチーネ、ラザニア。パスタ通なら、リングイーネ、ファルファッレ、カペッリーニ、フジッリ、タリアッテッレ…
これで10種類。
ウェブでは、パスタの種類は500種類以上、と書いてあるものが多い。「以上」だから、1,000でも2,000でもいいわけだが、とにかく多い。イタリアのウィキペディアには、主なものとして、200種類以上が掲載されている。分類の基準は次のとおり。
1.形状
2.具材が入っているかどうか
3.卵を使っているかどうか
4.小麦粉の種類
これにソースの種類をかけ合わせれば、途方もないバリエーションになるわけだ!
形状別のパスタの種類
パスタは大きく分けて、ロングパスタとショートパスタの2種類。一方、ラザニアのような平たいものや、ラビオリのような具の入ったパスタもある。ウィキペディアでは8種類のカテゴリーが紹介されている。ショートパスタの種類が一番多いようだ。
また、ロングパスタは、切り口の形により、1.丸、2.正方形、3.長方形またはレンズ型の3種類に分けられている。
「塊のパスタ」というのは、フェットチーネのように、一定の量をまとまった形にしたもの。
こんな感じ。↓ ↓ ↓
それぞれのパスタの表現と代表的なものを一覧にまとめてみた。
イタリア語
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日本語
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数
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パスタの例
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日本語
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1
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Paste lunghe
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ロング・パスタ
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25
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Spaghetti
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スパゲッティ
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2
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Pasta in nidi o matasse
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塊のパスタ
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18
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Fettuccine
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フェットチーネ
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3
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Pasta tubolare
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穴あきパスタ
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38
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Penne
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ペンネ
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4
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Paste corte
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ショート・パスタ
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54
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Fusilli
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フジッリ
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5
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Pasta minuta
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小粒パスタ
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32
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Risi
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リージ
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6
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Pasta ripiena
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具入りパスタ
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20
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Ravioli
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ラビオリ
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7
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Altri/Forma irregolare
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その他の形のパスタ
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7
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Gnocchi
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ニョッキ
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8
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Altre paste
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例外
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18
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Dumplings
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だんご
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名前の由来は?
パスタはイタリア語で、「pasta」。総称的に言う場合は単数で表される。一方、それぞれの名前は、基本的に複数形。スパゲッティが一本だけで出されることはなく、複数だからだ。スパゲッティ1本なら、スパゲット(spaghetto)となる。
パスタの名前は、それぞれの形からつけられたものが多い。いくつか代表的なものを紹介する。
スパゲッティ(spaghetti)
「ひも、糸」という意味の spago (スパーゴ)から。
語尾が -etti となっているのは、「指小辞」と言って、元の言葉の小さいものを示す場合などに使われる。英語の例では、cigar(シガー=葉巻)⇒ cigarette(シガレット=タバコ)といった具合。
タリアテッレ(tagliatelle)
イタリア語のウィキペディアでは、タリアテッレはあるが、フェットチーネの項目は見つからなかった。
ペンネ(penne)
ファルファッレ(falfalle)
これも見たまま、「蝶々」と言う意味。ちなみに、蝶々と言う単語は、イタリア語、スペイン語、フランス語で全く違う。スペイン語は
mariposa(マリポーサ)、フランス語は papillon(パピヨン)だ。
リージ、リゾーニ(risi, risoni)
riso はイタリア語で「お米」という意味。リージ、リゾーニは、お米の形をしたパスタ。イタリア料理のリゾット(risotto)もrisoの派生語だ。(写真はリゾットです)
カペッリーニ(capellini)
髪の毛のように細いパスタ。髪の毛(capello)から来ている。「カッペリーニ」と書かれることも多いが、スペルに忠実にカタカナにするなら、「カペッリーニ」。髪の毛は
p がひとつでcapello、p が重なると cappello で、「帽子」の意味になる。
おまけ
ペンネと言えば、ペンネアラビアータがよく知られている。ピリ辛トマトソースのパスタだ。イタリア語で書くと、penne arrabiata。後ろの arrabiata は、arrabiare・arrabiarsi という動詞から。「怒る」という意味なので、ピリピリする感じが、ぴったりくる。
しかし、「penne」は複数形なのに、「arrabiata」が単数なのが不思議だった。今回調べてみたところ、正式には、「penne
all’arrabiata」、つまり「アラビアータ風ペンネ」で、調理法を表していたのだった。なるほど~。
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