早口言葉にはいろいろいいことがある
昔の子供はおもちゃがなくても、しりとりやなぞなぞ、手遊び歌など、体一つで遊ぶことができた。早口言葉もそのひとつ。しかし、早口言葉で遊ぶのもせいぜい中学生くらいまで。アナウンサーを目指すような人でない限り、大人になってからも早口言葉をやっている、という人はあまりいないだろう。
しかし、早口言葉はなかなかあなどれない。実は、大人にとってもいいことがあるのだ。具体的にはこんなメリットがあるらしい。
・脳のトレーニング
・集中力がつく
・滑舌がよくなる
・唾液の分泌を促進する
・顔の筋肉の運動になる
大人になれば、社会人として話す機会が増える。接客、商談、発表など、ふだんより少し緊張した状態でしゃべらなければならない。仕事の会話で滑舌よく話せれば、それに越したことはないだろう。また、口内衛生や顔痩せにも効果があるなら、活用しない手はない。
参考:
早口言葉はなぜ言いにくいのか
もちろん、言いにくいように作っているからだ。そして、それぞれのフレーズによって言いにくさの違いがある。いくつかよく知られた早口言葉について考えてみた。
かえるぴょこぴょこ3ぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこ6ぴょこぴょこ
最初は「ぴょこぴょこ」と言えても、なぜかだんだん「ぽこぽこ」になってしまう。
これは、「ょ」のような半母音の入った言葉がもともと言いにくいかららしい。「ぴょこ」だけ、「ぽこ」だけ言ってみると、確かに「ぴょこ」のほうが言いづらい。
生麦生米生卵
「生米」の段階ですでに脱落。「なまもげ」などと言ってしまう。ナ行、マ行と、鼻音のガ行を連続して発音することが難しいかららしい。だから、途中にタ行が入っている「なまたまご」だけはちゃんと言えたりする。
この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた
これはもう、「たけかけかけ・・・」など、意味をなさない言葉に置き換わってしまう。タ行とカ行が交互に現れると、口の中を忙しく動かさなければならないからだ。言えるつもりでも、別の音が口から出てきてしまう。
東京特許許可局
大多数の人が、「とうきょうとっきょ」まで言えて、その後は力を込めた「きょきゃきょく」になるだろう。これは、半母音が入った音と入らない音が交互に出てくるため。「許可局」だけでも言いづらい。
隣の客はよく柿食う客だ
「隣の客」が「となりのかき」になったりするだけでなく、「よく柿食う」を滑舌よく言える人は本当に少ない。だいたい「かっくぅ~」となってしまう。カ行が連続するのも、発音が難しい。
新進シャンソン歌手による新春シャンソンショー
「シャンソン」だけなら言えるのに、この文になると、「シャンション」になってしまう。サ行とシャ行が交互に出てくるので、シャ行につられてしまうようだ。
早口言葉は言えたときは快感。言い間違えると、人でも自分でも笑える。うまく言えても言えなくても、遊びのつもりで練習するのがいいのではないだろうか。
参考:
世界の早口言葉
早口言葉は世界各国にある。英語の「She sells sea shells by the
seashore.」などは特に有名だ。
「1st
International Collection of Tongue Twisters」というサイトには、何と、118の言語から、3,660種類の早口言葉が収められている。外国語の勉強や発音練習にも、早口言葉がいいのではないだろうか。
母国語の早口言葉は難しい?
私だけかもしれないが、早口言葉は、日本語のほうが外国語より難しいという気がしている。日本語の早口言葉は、どれをとっても一筋縄ではいかない。一方、私が知っている外国語の早口言葉は、「え、これで?」と思えるような簡単なものが多かった。
外国語の早口言葉で練習してみたことがあるのは、英語、スペイン語、イタリア語。もちろん、母国語ではないので、必然的にややゆっくり目になる。しかし、音としても、なぜか外国語のほうがやさしいような感じがするのだ。もしかすると、意味を深く考えずに、音だけに集中することができるからかもしれない。
ただし、英語の早口言葉の、「Red lorry, yellow lorry」を連続して言うのは、どうしてもだめです。L と R がぐちゃぐちゃに~
おまけ
日本人にも言いにくい「きゃりーぱみゅぱみゅ」という名前は、フランス人には発音しやすいらしい。もちろん、フランス風の鼻にかかった「ぱみゅぱみゅ」ですが
(*^▽^*)
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