2018年4月12日木曜日

イタリア語なるほどメモ17 「イタリアのコーヒー」




日本と違うイタリアのコーヒー事情



私の経験での話だが、イタリアのコーヒーは、日本と違う点が3つある。



ひとつは日本のような氷の入ったアイスコーヒーがないこと。これは知っている人もいるかもしれない。コーヒーの基本はエスプレッソかカフェラッテ・カプチーノで、コーヒーは熱いのが当たり前のようだ。


もうひとつは、エスプレッソの濃度が非常に高いこと。日本で飲むエスプレッソは、強めのコーヒー、という感じだ。一方、私がイタリアで飲んだもので、特に濃いのは、カップの底にドロリと張り付くくらいの粘度だった。


3つ目は、夕食後にコーヒーをあまり飲まないこと。日本では食後にコーヒーというのが普通。一方イタリアでは、夕食後は「ディジェスティーヴォ」という、食後酒を飲むほうが多い。また、コーヒーを飲むとしてもエスプレッソで、カフェラッテやカプチーノのような、ミルクを入れたコーヒーはあまり飲まないようだ。



イタリアでアイスコーヒーを飲みたければ





スタバに行けばあるんじゃないの?と思うかもしれないが、実はイタリアにはスタバはない!!ミラノでの出店が予定されてはいるようだが、20184月現在では1件もないようだ。(注)


とは言え、暑いときは冷たいものを飲みたいもの。実はイタリアにもアイスコーヒー的なものはある。

  



カフェ・フレッド caffè freddo


冷たいコーヒーということ。コーヒーを冷やしたもので、氷は入っていない。



カフェ・シェケラート(caffè shekerato

シェイクしたコーヒーということ。エスプレッソと氷をカクテルシェーカーでシェイクして作ったもの。シェケナベイビーみたいな。。。(;)


グラニータ・ディ・カフェ(granita di caffè

コーヒーのかき氷


「かき氷」と書いたが、グラニータの作り方は、日本のかき氷とは違う。少し凍らせたものを何度もフォークでかき回す。写真は私が作ったレモンのグラニータ。甘いレモン果汁を冷やしながら、ひたすらかき混ぜて作りました。食感は雪のようです。




granitaの語源は、「granulosa(顆粒状の)」から来ているとのこと。シャリシャリとした食感からつけられたらしい。


(注)2018年9月、ついにミラノにスタバがオープン!日本によくある店舗とは違い、かなりゴージャスな仕様になっているとのこと。参考記事はこちら。ミラノに行ったら覗いてみたいものです。



エスプレッソは甘いのが普通



イタリアでカフェと言えば、エスプレッソのこと。expressoは英語では express、特急のようにすぐ出てくるから、この名前ということらしい。イタリアで「カフェ」と注文すれば、エスプレッソが出てくる







とにかく、イタリアのエスプレッソは濃い!だから、砂糖を入れるのがふつうらしい。また、その量がすごい!



イタリアに限らず、ヨーロッパでコーヒーを注文すると、袋入りの砂糖を「山のように」つけてくれる。「山のように」は、ちょっと大げさだが、受け皿にたいてい3-4袋はつけてくれる。さらに、テーブルにも砂糖つぼから溢れんばかりに砂糖が置いてある。



日本人は健康のためか、お茶類は甘くないことに慣れているためか、コーヒーに砂糖を入れない人が多い。また、店で飲むコーヒーについてくる砂糖も、せいぜい小さめのスティックシュガーが一本。イタリア人には絶対物足りないだろう。



カプチーノって、どんな意味?




cappuccinoカプチーノという名前の由来はいくつか説がある。



・コーヒーの色が、「カプチン会」の修道士の茶色の服の色に似ていたから


・ミルクの泡がふた(cappuccio)のようだから

・コーヒーの真ん中の白いミルクが、頭頂を剃髪した修道士のようだから


いずれにしても、カフェラテ(caffè latte = コーヒー・牛乳)がそのままの表現なのに比べて、奥行きのある言葉だ。





私の失敗談




ロンドンのあるテイクアウトカフェで、カプチーノを注文したときの話だ。「A cappuccino」と言うと、「ミルクは?」と聞かれた。「えっ?」と思ったが、ま、カプチーノだから、ミルクは入るでしょ、と思い、「Yes, please.」と答えた。



すると出てきたのは、なんと紅茶!私の発音が悪かったらしく、「A cup of tea」と聞こえたらしい。仕方ないので、いかにも、自分の注文通りといった風に受け取り、ありがたくいただいた。


その後、カプチーノを注文するときは、発音に気をつけるようにしている。





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