2018年8月24日金曜日

イタリア語なるほどメモ35「飲食店の呼び方」





 イタリア旅行の楽しみは、何と言っても飲食!あるイタリア人によれば、「イタリアでは一日3回、おいしいものに出会える」そう。つまりは、朝食、昼食、夕食。食事は全部おいしい、ということだ。そこで、飲食店の種類やイタリア語での呼び方、名前の由来などを調べてみた。



バールはどこにでもある



イタリアの街を歩いていて、一番よく目につく飲食店がバール。日本語で「バー()」と聞くと、お酒を飲むところをイメージするが、イタリアの場合は、コーヒーや軽食を気軽に取れるところ。アルコール類も置いてある。




バールには立ち飲みのスペースがあり、たいていは店内にいくつかのテーブル席がある。また、店の前にテラス席を設けているところもある。店にもよるが、テーブル席の場合は多少料金が高くなるようだ。


イタリア人は、バールでコーヒーを飲むだけでなく、軽い朝食や昼食を取ったり、夕食前に一杯飲んだりする。また、地元の人たちが会話を楽しむ空間ともなっている。


多くの場合、バールの店舗はこじんまりとして、落ち着いた雰囲気。バールに入ると、「イタリアに来たなぁ~」という気持ちになる。




bar」という言葉は実は逆輸入。どういうことかと言うと、ラテン語の barra を語源とする barrier(バリヤー、障壁)という英語がもとになっているのだ。昔の宿屋では、一画を区切って酒を提供していた。英語の barrier が、区切られた場所、あるいは侵入を制御されている場所、ということから、酒を提供する場所を bar と呼ぶようになったとのこと。


参考:
WikipediaBar



つい寄りたくなるジェラテリア



バールのほかにも、「イタリアらしい」と感じさせる店がある。それは、Gelateria(ジェラテリア=アイスクリーム屋)。日本に比べて店舗数が多いようで、よく目につき、見ると寄っていきたくなる。




写真はイタリアのジェラート店。バニラ(vaniglia)や、チョコレート(cioccolato)は日本と同様に定番。ここに写っているのは代表的な人気のフレーバー。


Frutti di bosco
ベリー類(森のフルーツ)
Limone
リモーネ(レモンのリキュール)
Cocco
ココナッツ
Fragola
いちご
Pesca
もも
Pistacchio
ピスタチオ
Nocciola
ヘーゼルナッツ


gelateria」という言葉は、gelato(ジェラート=アイスクリーム、氷)が元になっている。これは、gerare(凍らせる)という動詞の派生語。

Pistacchio は日本語で「ピスタチオ」と書くが、イタリア語の発音は「ピスタッキオ」。英語では「ピスタシオ」なので、いったいどこからこの音になったのだろうか…?


参考:Wikzionariogelateria



食事の店の種類



日本語で「レストラン」というと、ちょっとおしゃれして出かけるような高級なイメージ。「食堂」といえば、ふつうのおかずとご飯を出してくれる大衆的な店が思い浮かぶ。このほか、料亭、割烹、お食事処など、日本語には食事をするところの表現がいろいろある。


実はイタリア語にもさまざまな飲食店の呼び方があり、それぞれ違った種類の飲食店を意味する。主なものを高級(と言われる)順に紹介する。なお、これは厳密な定義ではなく、リストランテでもカジュアルなところがあれば、リストランテではなくても高級なところがある。




Ristorante(リストランテ)


フルコースを出してくれる店。イタリアのフルコースの基本は、前菜(antipasto =アンティパスト)、スープ・パスタ類(primo piatto = プリモ・ピアット)、魚・肉などのメイン料理(secondo piatto = セコンド・ピアット)とデザート・食後酒という構成。


イタリア語の ristorante は、フランス語が語源。「cibi di restaurare(体を回復させる食べ物)」という意味がもとになっている。昔からある言葉ではなく、フランスで一般的に使われるようになったのは18世紀、イタリアで最初に使われた記録は1877年だそう。

 Trattoria(トラットリア)


リストランテと同じくフルコースを提供する店。地元の料理を出したり、やや大衆的なイメージ。


trattoria」のもとになったのは、何と「trattore=トラットーレ(トラクター)」という言葉。「トラクターで行くような地元の店」という意味だと聞いたことがある。


Osteria(オステリア)


一般的には気軽な居酒屋といった店。


リストランテより古い言葉で、13世紀の記録に osteria という言葉が出てくるそう。もとになったのは、ラテン語の hospite から派生したフランス語の oste で、「おもてなし」という意味。どこかで聞いたような…「お・も・て・な・し」



Pizzeria(ピッツェリア)


その名の通り、ピザの専門店。ピッツェリアと言っても、ファストフード的なところから、レストラン形式のところまで、さまざまなタイプがある。


言葉はズバリ、pizza が元になっている。pizza という言葉の由来は諸説あり、ドイツ語で一口を表す bizzo あるいは pizzo、ラテン語で「平らに潰す」を意味する動詞 pinsere、古代ギリシア語で「投げる」を意味する πίσσαなど、さまざま。10世紀には「pizza」という言葉がラテン語で書かれたものが見つかっているそうで、かなり古い言葉であることは確か。




参考:
Wikipediaristorante」「trattoria」「osteria」「pizzeria」「ピザ歴史
Wikzionarioristorante」「trattoria」「osteria」「pizzeria



その他の店の名前



イタリアの食事処の名前はさらにいろいろ。ちょっと調べただけでも15種類。中でも面白いのは、taverna(タヴェルナ)という言葉。「食べる」ところなのに、「食べるな」とは (^^)


ristorante
リストランテ
trattoria
トラットリア
osteria
オステリア
bettola
ベットラ
taverna
タヴェルナ
tavola calda
ターヴォラ・カルダ
rosticcieria
ロスティッチェリア
enoteca
エノテーカ
locanda
ロカンダ
fraschetta
フラスケッタ
pizzeria
ピッツェリア
spaghetteria
スパゲッテリア
bar
バール
caffeteria
カフェテリア
gelateria
ジェラテリア



おまけ:ジェラートのボリューム



以前、スペインのマドリッドでアイスクリーム屋に入ったことがある。ちなみに、イタリア語は gelateria(ジェラテリーア)だが、スペイン語では、heladería(エラデリーア)。よく似ている!





私は、スペインやイタリアでアイスクリームを注文するときは、たいていココナッツフレーバーを選ぶ。単純に好きだし、日本にはほとんどないからだ。その時も、ココナッツフレーバーをワンスクープ、カップで食べていた。


すると、若いカップルが店に入ってきて、男性のほうが注文を始めた。かなり大きなコーンで、7種類くらいのフレーバーを乗せたうえ、トッピングもたっぷりと盛ってもらっている。「恋人どうしだから、シェアして食べるのか~」と見ていると、今度は女性が、男性に負けないくらい大盛りのアイスを注文。仲良く座り、「これが普通の量」といった感じで食べていた。


情熱の国スペインは、食欲も半端ないようだ。というか、ワンスクープだけ食べていた私は、いったいどう見られていたのか…?




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